有権者 政治家 マスコミ の皆さんへ VOL4 初芝電機島耕作

あなた(日本国民)には、選挙権がある。あなた(日本国民)には被選挙権がある。

あなたは、もしかしたら 選挙に行かないかもしれない。また、自分一人が選挙に行かなくても 大勢に 影響が無いと考えるのも もっともだろう。

自分に 政治なんて 関係ない。自分は 政治に興味が無い。自分は 投票に 行かなかったし

自分が 選んだ わけでもない。そう考える人も 多いだろう。

確かにそうかもしれない。しかし、選挙が終わって 当選した議員がつくる 法律に従わなければ、処罰の対象に なるだろう。長い目で見れば 直接生活に 深く関わってくる。

つまり、あなたが たとえ 選挙に 行かなくても 別の人に投票したとしても あなたが 選んだことになる。あなたには 選挙権もあるし 立候補する権利も あるからだ。

あなたは、議員を選ぶ権利があり 議員を選んだ責任がある。

自分の周りで 選挙期間中は 土下座をして 私を 助けてくださいと 言っていた 候補者が

当選したとたんに おれが 議員だ 文句あるかという 顔をして ふんぞり返っている 姿を 見た人も いるだろう。 予算が欲しかったら おれを 次も 勝たせろといわんばかりの 態度を 見た人もいるだろう。

あなたは こんな現実を見て 政治ってこんなものだと 思っているかもしれない しかし、

このままで 良いはずはない。この 悪しき習慣に どかかで とどめをささなければ 日本は

今以上に 大変な国になってしまう。

自分は、結構いっしょうけんめい 仕事をしていると 自信をもっている人も多いだろう

しかし、ふだんの 生活の質を 振り返ってみると、いっしょうけんめいな 割に 質の高い

生活を していないことに気づくだろう。この国は やっぱり どこかおかしいのだ。

なにか 得体の知れないものが 私たちの 豊かさを かすめとっているのだ。

日本人の 賃金は 世界一高いと 聞いたことがある人も いるだろう。

しかし、こんな実感はあるだろうか。実感はない。

何かの機会に 日本の 物価は とても高いと 聞いたことがあると思う。

実質的な消費税は70〜90%ともいわれる。3%から5%になったときに物議を醸したが、肝心なことが 市民に知らされていなかった。海外で買い物をしたことのある人は ほとんどのものが 日本より安いことに 気が付いたことがあるだろう。

なぜこんなことになってしまったのか。

人間を 幸福にしない 日本という システム(Karel Van Wolfren著 毎日新聞社)によれば、政財官 の 魔のトライアングルによって 今日の 状況が 生み出されている とされている。異常に 産業が 保護されているのだ。

確かに 国家の安全保障のために 保護が必要な 項目があるだろう。しかし、競争原理が働かないために 生活者が 物価という形で 間接的に 見えない税金を払っているのだ。

 

税金は 国家の 運営上 必要なものだ。しかし、市民の 生活を 向上させるために 使われるのが 原則である。しかし一部の業界の 利益を守るために 実質的に使われている。

市民は 税金の使われかたについて 監視を 怠ってはならない。最近の傾向で 各地でオンブズマンの 活躍は よい傾向である。情報は もっと公開されるべきである。

税金を 使うことに 対して 決定を した人には なぜ必要なのか 説明をする責任がある。

この点が 長い間に渡って あいまいに されてきた。一般企業で 働いている人は 予算を使うときに 合い見積もりを取り 何個所にも はんこをもらい やっと予算を使うことができるのが 一般的である。 そのたびに 説明を 求められるだろう。 私の会社の購買担当者は大変な苦労をして部品コストをさげている。一般企業は大変な努力をしているのだ。

国家の予算は このような 決められかたを していない。年に2回 、8月と12月は 議員会館は 人でごった返している。この時期は 国の予算を決める時期である。TVのニュースで、「予算に群がるゴキブリたち」という 表現を 聞いた人もいるだろう。

国家の予算は それを 最も 必要とすることに 使われるべきである。業界が 議員や 官僚に 多額の 現金を 貢のはなぜか。答えは簡単である。議員は 予算を決定する権利を持ち

官僚は 許認可権を持っている。 少しでも 自分の業界に 予算を欲しいからだ。

そして、この状況を 少しでも長く継続し 自分を支援する団体や 関連団体に 予算を回し、

私腹を 肥やしたいのである。これは 一般的に、キックバックとよばれる。

ただ、希望の光が 見えた時期もあった。細川政権ができたときである。マスコミも やっと 予算に群がる ゴキブリたちを 退治することができたと安心して報じた。

安心して というのは TV各社は 郵政省に 首根っこを捕まれ、新聞社は、再販価格維持制度の権限を文部省に 握られている。日本放送協会(NHK)は 国会に予算を握られている。

しかし、長年先送りされてきた「規制緩和」を実現出来たときもあった。

細川政権で791項目、羽田政権で279項目にわたる撤廃や緩和をしたのである。

さらに、細川政権では 長年の懸案を 解決した。それはPL法と 行政手続き法である。

言うまでもなくPL法は 消費者の権利をまもる法であり 行政手続き法は 選挙で選ばれていない 行政の運営者の 行動に監視のメスをいれるものだ。

PL法ができたとき、私の会社の 電機製品の 取り扱い説明書が 大きく変わった。

やたらと、警告や 危険の 文字が躍っている。社内的にも 安全に関する意識が高まった。

 

議員や 官僚は、市民の「でっち」でなければならない。内閣総理大臣は さしずめ[番頭はん]といったところか。ましてや 官僚は、ただ単に 試験に合格しただけで 選挙の洗礼を 受けないまま 国家を運営している。議員は官僚を正しくコントロールし、市民の「でっち」であるという意識のない議員は 落選させなければいけない。有権者の皆さんは、よく政治に関心を持ち、今時点では官僚は うそつきだということを 良く知っていなければいけない。しかし、官僚には 概ね 国家のために 現状を維持することを 自分の使命だと 思っている人が多い。自民党は 当時の 自由党と 民主党が 合流したものであるが、この時代に 躍進していた 左翼政党に対抗するために 官僚と経団連により 合流の線路が 敷かれた。

 

あなたは こんな話を きっと聞いたことがないと思う。日本の うまみ調味料の メーカーが 石油を原料に 調味料を 作っていたところ アメリカの保険機関(日本の厚生省ではないところがミソ)が 日本政府に 人体に 悪い影響が ある可能性が 高いので 原料を 変えた方が 良いと 忠告をしてきた。始めは とりあわなかった 政府も 権威のある 機関であったため 重い腰を ついに上げた。 政府のとった 行動といえば 期限を決めて(結構長い期間)その間に 製造したものは 販売しても良いが それ以降に製造するものに関しては 原料を 変えるように との指導だった。 国民の生命に関する事であるにもかかわらず、

即座に 製造を 中止し 市場に流通しているものを 回収せよ との 選択は されなかった。

政府は 国民の 生命より 1企業の 利益を 優先させ この会社に 損をさせないように 気を使ったのだ。この 調味料の 会社が この後 とった行動は 驚くべきことに 工場の 増産体制を取り、フル稼動で 期限まで 石油から作る 調味料を作り続けた。

先日、この会社に 原料を 聞いたところ トウモロコシ100%ですから 体に 良いといえます。という回答が返ってきた。後日、別の原料で作った 製品の販売された期間について問い合わせたところ 回答は、なしのつぶてである。数年前から この会社のコマーシャルは 一面のトウモロコシ畑が広がっている場面が多く使われている。さすがに 石油から作った調味料の 在庫を販売しているころは、気がひけたとみえる。あなたが、20歳以上であれば 知らず知らずの間に 大量の 石油から作った 調味料を食べているだろう。

一時的ではあるが、この調味料を 食べると 頭が良くなるというデマが流れた。

 

最近は あまりコマーシャルされないが ○ン○ス○ オレンジ レモン が一時的に 店頭から姿を消した時期があった。日本では使ってはいけない 農薬が水際で検出されたためだ。

当然、この農薬を使わないように厚生省は指導すべきであった。しかし、政府は 驚いたことに 法を改正して この農薬を 使えるようにしてしまった。この当時 車や電気製品の輸出で相手国より 貿易黒字を指摘されていた。またしても 政府は 国民の健康より 外国の顔色を 優先させてしまった。このとき 国民には 何の相談も無く 闇から闇へ葬られた。

 

日本の司法システムも結局、官僚の手中にある事を忘れてはならない。上級裁判所になればなるほど 国民の感覚とズレたものになっていることに 気が付いている人も多いだろう。

最高裁判所は、実質的に同事務総局に支配されており、、事務総局は法務省の保守的な高官に支配されている。下級裁判所では独立心にとんだ裁判官も時々いるが 自分の出世の妨げになると思えば 慎重に ならざるおえない。一審二審で 市民に有利な形で判決の降りたものが 最高裁で ひっくり返されたものをあげれば きりがない。

 

Mrマリックさんを TVで一度は見たことがあると 思う。右手にトランプを持っていたら 何も持っていない 左手に注目しよう。同じ事が 政治の世界にも言える。次から次へと細川内閣が 規制緩和をやり遂げ 政財官の 黒いトライアングルの 鎖が 断ち切れかけたとき 前触れなく 突然に それは おこった。 細川首相の 知事時代の スキャンダルの

うわさが 下野したものにとって 絶好のタイミングで 降って涌いた。誰が仕組んだものか

このとき 黒いトライアングルで甘い汁を吸っていたもの達は 手を打ってよろこんだ。

 

北海道開発庁は やることが無くなってしまったが 存続させるために とんでもない 仕事を 発明した。 日本海側に 流れ込む 千歳川を 太平洋側に 流れを変える計画をしているという。 どんな手品を使って 工事の必要性を こじつけるのだろう。トランプを持っていない方の手を 監視しよう。もっと 予算が必要な事業がいくらでもある。また 建設業者たちは 候補者達が とくに選挙前に必要とする、車や事務所、多数のスタッフや秘書を提供する。仕事の受注に便宜を図ってもらうためだ。もし、便宜を図ってもらえないならば、株主や 従業員に対する 背任行為である。便宜を図ってもらったら それは 賄賂だ。

 

あなたには 気軽に話ができる友人が何人ぐらいいるだろうか。

あなたが 普通の社会人であれば、きっと 50人くらいは いるだろう。

自分一人では 何も変えられないと 思っているかもしれないが、この50人にブームを

起こしていこう。人口の7%の人が やっていたり 持っていたりするものは ブームと

呼ばれるという。この手紙を受けっとったあなたは ぜひ 行動を起こしてほしい。

あなたと あなたの 行動で 日本の将来が 決まるのだ。

 

もし この手紙を 政治を めざす人が 受け取ったら、心して 自分の行動を 振り返ってほしい。いつまでも 市民をだまし続けることは 不可能だからだ。

フランス革命では、最初に 行動を起こしたのは 普通の 婦人だった。 たまたま 牢獄の

そばを 通っていたときに 無実の罪で 投獄されているひとの 手紙を読み 魂の叫びを聞いたのだ。やがて 一人立ち上がった 婦人により フランス革命のきっかけができ バスチーユ牢獄の 襲撃と 進展した。この時無実の罪で 牢につながれた囚人と 一婦人は 不倫関係にあるという デマが 意図的に権力者により流された。いつの時代でもおなじである。とにかく、勇気を持って行動するのだ。人類史上最も輝かしい概念の一つ「市民」は古代ギリシャで初めて誕生した。この時アテネでは「権利」と 「義務」が等しく結びついていた。ソビエト連邦 最初で最後の 大統領ゴルバチョフ(Mikhail S.Gorbachev)は ペレストロイカと グラチノフ を行えば、自分がいづれは 失脚することを 知っていた。しかし、

国民にとって 必要であったため 恐れずに 前へ進んだ。どこかの国の 派閥とは 比べるのも ばかばかしい。

 

アメリカの「公民権運動の母」ローザ・パークス(Rosa Parks)の 運動もはじめは 一人の 小さな行動から だった。1955年当時、アラバマ州モンゴメリーでは

バスに乗るとき、黒人は まず前で料金を払い 一度バスを降り、後ろのドアから再び乗車するのが しきたりに なっていた。乗車後は、もし 白人が乗ってきて 白人用の エリアが

いっぱいに なってきたら 黒人はバスの後部に移動することになっていた。

1943年12月1日 パークスは、席をゆづらなかったため 逮捕された。当然、白人と同様の10セントを払っていた。やがて、モンゴメリー向上協会(MIA)が 結成され、バスボイコット運動がはじまった。一人の 勇気と希望から 出発した行動は、約一年後、アメリカ最高裁の バスの人種隔離は憲法違反であると判定した。この間に パークスはモンゴメリー・フェア百貨店の職を失った。パークスの静かな勇気ある行動が、アメリカを変え、

歴史の流れを転換した。静かな勇気、人間の尊厳、そして信念 …… その手本を示してくれた。ローザ・パークスは、世界の人々にとって「自由」象徴となった。(勇気と希望 サイマル出版社より)

 

比例代表の投票をする際には 紐付きでない 政党を選ぶことが 肝要である。

土建業者にキックバックをする必要が無く、農協のご機嫌を取る必要が無く、党首のみが

有名人で ほとんどの議員が 改革の意志が無く、労働組合に借りがあるため 行政改革に

消極的でなく、 まんべんなくいろいろな立場の市民から 支持されている 日本を仕組みから変え 思い切った改革を することができる 政党を選ばなければ いけない。

 

最後に 日本の将来は あなたの行動で 決まることを 再確認したい。



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